投資資金を獲得の為の必要事件12か条

チームメンバーの共同勤務経歴とバランス

運用の中核をなす担当者が同じ部署の一員として共有する業務経歴は重要なポイントといわれており、設立過程にあるヘッジファンドの場合、2年以上業務経験を共有していたことが高い評価を獲得するための条件といえます。

チームとしてどの程度効率よく機能できるか、つまりそれぞれの担当者の得意分野等のバランス。

運用手法に対する実地経験

活用される運用手法に対してどの程度の実地経験を有するかも重要です。投資家の立場としては当然この点を精査します。

第三者の実績証明

公平かつ評価能力がある第三者による運用実績の証明。

運用手法に対する明確な指針

運用チーム自身による運用手法と目標についての明確な指針とその内容。

同業他社に対する優位性

同業他社と比較した場合の運用手法に関する相対的優位度も重要です。同一の運用手法を用いる同じようなヘッジファンドが多数存在する現在、特定の手法が市場でその実績が証明されている、という点だけでは不十分だからです。

運用の柔軟性・拡大性

前進的かつ容易に規模の変更が可能な運用手法であること、特に運用規模の拡大に容易に対応できるものであること。

活動の中・長期性を視野に入れた運用計画

長期にわたり存続可能な運用体系のフランチャイズ化が可能であり、一時的なニッシマーケットを狙ったものではないということも重要であるといわれており、将来機関投資家からの預託を目指す場合は特に重要であるといわれています。そのような機関投資家は中長期的視点を念頭に運用成績について検討するケースが多いからです。

有効性が確かなリスク管理システム

実際の環境での運用に耐えうるリスク管理システムを組み入れていること。独自のシステムであるかないかを問わず、使用されるパラメーターが市場環境においてその有効性が実証されたものであること。

信頼できる担当者の経歴

運用の中核をなす担当者の個人的経歴と職務経歴が確かなものでまったく問題がないこと。

コミュニケーション・意思疎通

運用対象となる現地市場において現地の言語で意思の疎通や情報交換が問題なくできること。国外の金融センターから運用を行っているヘッジファンドも多数存在する中、投資家の中にはこのような利点・長所を精査してくる場合もあります。

現地市場に対する理解と活用

運用対象となる現地市場において、独特な慣例や文化を理解し、それを運用成績の向上に役立てる能力を有すこと。

しっかりした資産運用組織としての体制

資産運用組織としての構造を有し、法令遵守関連の分野においても確固たる体制が構築されていること